便秘解消法

便秘になると、それまでにあった食欲がなくなったり、お腹が張ったりなど、不快な症状が体に表れ始めます。

便秘薬は確かに便秘解消に効果がありますが、副作用などが強い薬が多いのが難点です。そこで、便秘薬ほど作用が強くない漢方薬を使ってみるというのも一つの方法です。

便秘解消に役立つ漢方薬は個々の体の証と呼ばれているものによって、処方される薬が違ってきます。

例えば、硬い便ばかりが出る、体力はそこそこあるが、頭痛やのぼせ、生理不順などの症状が出ている便秘に対しては、桃核承気湯（とうかくじょうきとう）という漢方薬が処方されます。

また、精神的に弱い方やストレスを感じやすい方には、加味逍遙散（かみしょうようさん）や大柴胡湯（だいさいことう）という漢方薬が効果的です。

硬めでコロコロとしたウサギの糞のような排便がある方には、習慣性便秘の漢方薬「麻子仁丸（ましにんがん）や潤腸湯（じゅんちょうとう）が処方されます。

下痢や便秘を何度も起こす方には、胃腸の働きを高め、体温を上昇させる人参湯（にんじんとう）や桂枝加芍薬湯（けいしかしゃくやくとう）が最適でしょう。

便秘になったら、まずは自分がどういう症状の便秘なのか、どの漢方薬が最も合っているかを知る必要がありますので、漢方薬局に相談してみる事をお勧めします。

また、漢方薬だけに頼るのではなく、常日頃から規則正しい生活を送り、栄養バランスに偏りがない食事を摂るなどして相乗効果が得られるようにしていきましょう。